子犬のうちは、ちょっとしたことで今まで問題なく食べていたドッグフードを唐突に食べなくなってしまうことがあります。病気ではなくとも次のようなケースで食べなくなってしまうことがあります。

◆環境の変化などストレスを感じている

ペットショップから環境が変わったことで、周囲の匂いが変わったり、子犬にとっては大きな変化が訪れます。環境の変化によってストレスを感じると、食欲が落ちてドッグフードを食べなくなってしまうことも。この場合は、ストレスの直接の原因を取り除くか、環境の変化に慣れるのを待つしかありません。思い当たる原因がある場合は取り除いてあげてください。

◆ペットショップで食べていたものからフードが変わった

新しいおうちに来てドッグフードが変わり、口にしなくなってしまう子犬もいます。匂いは嗅ぐのに食べなかったり、いやいや食べている様子があれば注意しましょう。ペットショップやブリーダーさんに、これまで食べていたドッグフードを教えてもらうのが効果的ですが、それらの場所で与えられていたフードが安全なものとは限りません。成分表示を確認し、粗悪な原料が使われている場合は、少量ずつ段階的に切り替えてあげてください。

◆ドッグフードが食べにくい

生後5週目〜2カ月くらいの子犬には、粒の大きさや硬さが原因で食べにくいことがあります。フードの切り替えは少量ずつ段階的に行い、食いつきが悪いときにはお湯でふやかすなど工夫してください。

◆ごはんに飽きている、もしくはおいしくない

おやつは喜んで食べるのに、ドッグフードを嫌がる場合は、飽きているか、おいしくないと感じている可能性があります。

嗜好性の高いおやつを頻繁に与えていたり、人の食事を与えていたり、食べないフードをすぐに変えてあげたりしていると、愛犬はどんどんわがままになってしまいます。

フードを変えるときは、与えた後数十分経っても食べなければ一度下げて次の食事まで何も与えないようにしましょう。

また、食いつきが良いフードが健康に良いもの、というわけでもありません。

粗悪で安価な素材を使っているドッグフードでも、嗜好性を高めることだけが目的の人工添加物などを付け加え、食いつきをよくしているものは多くあります。

偏食は一度クセがつくと治すのに時間がかかってしまい、将来の愛犬の健康を阻害する要因にもなりかねません。 この場合は、フードを与えてから数十分経過して食べていなければ、ごはんを一度下げてしまってください。 次の食事の時間まで何も与えません。

おやつを食べるときは褒めながら与えていて、フードを与えるときは「待て」をさせたりしながら厳しく接していることが、わがままの原因になることもあります。 フードを食べ終えたときも、きちんと褒めてあげることが大切です。