獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

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獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

目次

獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

こんにちは!今回は、狂犬病の予防について獣医師ミサが専門的な知識と経験をもとに丁寧に解説してまいります!
毎年なんとなく打っているけど、なんのため?
法律があるって聞いたけどホント?などの疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、狂犬病の危険性や感染経路、予防接種の重要性について詳しくご説明します。
狂犬病は人も動物も命にかかわる非常に怖い感染症ですが、予防接種をきちんと行うことでそのリスクを大幅に減らすことができます。 これから詳しくお話ししていくので、ぜひ参考にしてくださいね!

1.狂犬病とは?

狂犬病とは?

◆どのような病気なの?

「狂犬病ウイルス」というウイルスが原因の感染症です。
このウイルスは恐ろしいことに全ての哺乳類に感染します。
狂犬病に感染した動物から咬まれることで唾液からウイルスが侵入し、発症するとほぼ100%死亡する、とても恐ろしい病気です。

日本は1954年を最後に清浄国となっていますが、依然として周辺アジア諸国を含むほとんどの国では発生があります!

年間5万5千人が亡くなっていて、そのうち3万人はアジア地域での死亡者というデータも。
そのため、万が一に備えた対策が非常に重要となってくるのです。


◆狂犬病予防法とは?

狂犬病の発生、まん延を予防するために、「狂犬病予防法」という法律があります。
この法律に基づき、91日齢以上のわんちゃんは、以下4つを行わないといけません。
※守らないと、20万円以下の罰則の対象となります!


  • ①市町村へ届け出をし、「鑑札」をもらう
  • ②年に1回、狂犬病予防注射を接種する
  • ③「注射済票」の交付を受ける
  • ④「鑑札」と「注射済票」をわんちゃんにつけておく

これらを守ることで、国は「どこに何頭犬がいるか」を把握し、万が一狂犬病が海外から持ち込まれた場合に、迅速な対応を取ることができます。


◆なぜワクチンを打たなければいけないの?

あらかじめ体内に免疫を作っておくことで、海外からウイルスが持ち込まれた場合に、大切なわんちゃんを守ることができます。
みんなが免疫を獲得して「集団免疫」をつけることで、万が一の場合でも狂犬病のまん延を防ぐことができます。

また、世界中で狂犬病に感染する人の9割は犬から感染しています。
わんちゃんに適切な免疫をつけることは、人への被害を予防するためにも必要です。

2.いつどこで打てば良いの?

いつどこで打てば良いの?

◆接種の時期

年に1回の接種が義務付けられています。
全国で毎年4月~6月は「狂犬病予防注射期間」として設定されており、自治体からハガキが届きます。
接種時期をその時期に合わせておくと忘れにくいでしょう。


◆例外

海外に渡航する場合や海外から日本に入国する場合などは、渡航先のルールに従ってワクチンを接種する必要があります。
詳しくは、農林水産省のHPをチェックのうえ、かかりつけの獣医師に相談してみてください!
渡航先によっては数ヶ月前からの準備が必要な場合もありますので、準備はお早めに!

また、持病などの影響で、獣医師の判断により接種を猶予される場合もあります。健康面で不安な事がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。


◆接種できる場所

動物病院または自治体の集団接種で接種できます。
動物病院では基本的に通年で接種ができますが、自治体の集団接種はそれぞれ開催時期が限られていますのでご注意ください。

3.ワクチン後に気を付けることは?

ワクチン後に気を付けることは?

◆副反応とは?

ワクチンは、体の中で免疫反応を引き起こして、目的の病原体に対する免疫をつけることが目的ですが、ごくまれに副反応(免疫を付けること以外の反応や接種行為による有害事象)を引き起こすことがあります。

わんちゃんやねこちゃんでワクチンの接種後にみられる可能性がある副反応の一例を以下に挙げます。


  • ●アナフィラキシーショック(ぐったりする、チアノーゼがおきる、呼吸が速い、呼吸困難、など。危険!)
  • ●活動性の低下
  • ●顔が腫れる
  • ●接種部位の腫れ、痛み
  • ●消化器症状(嘔吐、下痢など) など

◆副反応は避けられる?

ワクチンを打つ日にお熱があると、副反応を起こしやすいとも言われています。
副反応を少しでも防ぐため、体調の良い日に接種をしましょう。
また、過去に副反応がみられた事がある場合は、事前に獣医師にその旨を相談しましょう。場合によっては、ワクチンを打つ前に炎症を抑えるお薬を投与して、接種後の監視体制を強化してくれるかもしれません。


◆もし副反応が出てしまったら?

接種後すぐに副反応がみられた場合(上記アナフィラキシーショック)は、緊急を要する場合が多いのですぐに獣医師に相談してください。
また、このような副反応にいち早く気づけるよう、ワクチンの接種後1時間程度はよく様子をみてあげてください。
帰宅後もその日は安静にし、お散歩も最小限に。
接種後数日間は、普段と違う様子が見られた場合は速やかに動物病院に連絡しましょう。

4.まとめ

今回は狂犬病について、打つべきタイミングと場所についてを中心に解説しました。いかがでしょうか?

昔、職場の同僚から「狂犬病ワクチンは混合ワクチンよりも痛みがある」という噂を聞いたことがありますが、真相は如何に…?
わんちゃんにしか分かりませんね。

今後も獣医師の観点から正しい情報を発信していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

2025.12.04

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獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

目次

獣医師ミサが教える!狂犬病は哺乳類全てに感染する恐ろしい病気!?ワクチンの必要性は?

こんにちは!今回は、狂犬病の予防について獣医師ミサが専門的な知識と経験をもとに丁寧に解説してまいります!
毎年なんとなく打っているけど、なんのため?
法律があるって聞いたけどホント?などの疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、狂犬病の危険性や感染経路、予防接種の重要性について詳しくご説明します。
狂犬病は人も動物も命にかかわる非常に怖い感染症ですが、予防接種をきちんと行うことでそのリスクを大幅に減らすことができます。 これから詳しくお話ししていくので、ぜひ参考にしてくださいね!

1.狂犬病とは?

狂犬病とは?

◆どのような病気なの?

「狂犬病ウイルス」というウイルスが原因の感染症です。
このウイルスは恐ろしいことに全ての哺乳類に感染します。
狂犬病に感染した動物から咬まれることで唾液からウイルスが侵入し、発症するとほぼ100%死亡する、とても恐ろしい病気です。

日本は1954年を最後に清浄国となっていますが、依然として周辺アジア諸国を含むほとんどの国では発生があります!

年間5万5千人が亡くなっていて、そのうち3万人はアジア地域での死亡者というデータも。
そのため、万が一に備えた対策が非常に重要となってくるのです。


◆狂犬病予防法とは?

狂犬病の発生、まん延を予防するために、「狂犬病予防法」という法律があります。
この法律に基づき、91日齢以上のわんちゃんは、以下4つを行わないといけません。
※守らないと、20万円以下の罰則の対象となります!


  • ①市町村へ届け出をし、「鑑札」をもらう
  • ②年に1回、狂犬病予防注射を接種する
  • ③「注射済票」の交付を受ける
  • ④「鑑札」と「注射済票」をわんちゃんにつけておく

これらを守ることで、国は「どこに何頭犬がいるか」を把握し、万が一狂犬病が海外から持ち込まれた場合に、迅速な対応を取ることができます。


◆なぜワクチンを打たなければいけないの?

あらかじめ体内に免疫を作っておくことで、海外からウイルスが持ち込まれた場合に、大切なわんちゃんを守ることができます。
みんなが免疫を獲得して「集団免疫」をつけることで、万が一の場合でも狂犬病のまん延を防ぐことができます。

また、世界中で狂犬病に感染する人の9割は犬から感染しています。
わんちゃんに適切な免疫をつけることは、人への被害を予防するためにも必要です。

2.いつどこで打てば良いの?

いつどこで打てば良いの?

◆接種の時期

年に1回の接種が義務付けられています。
全国で毎年4月~6月は「狂犬病予防注射期間」として設定されており、自治体からハガキが届きます。
接種時期をその時期に合わせておくと忘れにくいでしょう。


◆例外

海外に渡航する場合や海外から日本に入国する場合などは、渡航先のルールに従ってワクチンを接種する必要があります。
詳しくは、農林水産省のHPをチェックのうえ、かかりつけの獣医師に相談してみてください!
渡航先によっては数ヶ月前からの準備が必要な場合もありますので、準備はお早めに!

また、持病などの影響で、獣医師の判断により接種を猶予される場合もあります。健康面で不安な事がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。


◆接種できる場所

動物病院または自治体の集団接種で接種できます。
動物病院では基本的に通年で接種ができますが、自治体の集団接種はそれぞれ開催時期が限られていますのでご注意ください。

3.ワクチン後に気を付けることは?

ワクチン後に気を付けることは?

◆副反応とは?

ワクチンは、体の中で免疫反応を引き起こして、目的の病原体に対する免疫をつけることが目的ですが、ごくまれに副反応(免疫を付けること以外の反応や接種行為による有害事象)を引き起こすことがあります。

わんちゃんやねこちゃんでワクチンの接種後にみられる可能性がある副反応の一例を以下に挙げます。


  • ●アナフィラキシーショック(ぐったりする、チアノーゼがおきる、呼吸が速い、呼吸困難、など。危険!)
  • ●活動性の低下
  • ●顔が腫れる
  • ●接種部位の腫れ、痛み
  • ●消化器症状(嘔吐、下痢など) など

◆副反応は避けられる?

ワクチンを打つ日にお熱があると、副反応を起こしやすいとも言われています。
副反応を少しでも防ぐため、体調の良い日に接種をしましょう。
また、過去に副反応がみられた事がある場合は、事前に獣医師にその旨を相談しましょう。場合によっては、ワクチンを打つ前に炎症を抑えるお薬を投与して、接種後の監視体制を強化してくれるかもしれません。


◆もし副反応が出てしまったら?

接種後すぐに副反応がみられた場合(上記アナフィラキシーショック)は、緊急を要する場合が多いのですぐに獣医師に相談してください。
また、このような副反応にいち早く気づけるよう、ワクチンの接種後1時間程度はよく様子をみてあげてください。
帰宅後もその日は安静にし、お散歩も最小限に。
接種後数日間は、普段と違う様子が見られた場合は速やかに動物病院に連絡しましょう。

4.まとめ

今回は狂犬病について、打つべきタイミングと場所についてを中心に解説しました。いかがでしょうか?

昔、職場の同僚から「狂犬病ワクチンは混合ワクチンよりも痛みがある」という噂を聞いたことがありますが、真相は如何に…?
わんちゃんにしか分かりませんね。

今後も獣医師の観点から正しい情報を発信していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!